睡眠時無呼吸症候群について
睡眠時無呼吸症候群とは、SAS(サス)とも呼ばれ、睡眠中に呼吸が止まってしまう状態を何度も繰り返すことです。実際には、ご家族などから「いびきがうるさい」、「しばらく呼吸が止まっている」などを指摘されて、当院に相談されるケースが多いです。
浅い眠りが続いてしまうため、日中には強い眠気や倦怠感を感じ、生活の質や仕事の効率が低下してしまいます。また、記憶力の低下や気分の落ち込みを引き起こすこともあります。
長期間続いてしまうと、高血圧や脂質異常症、糖尿病といった様々な生活習慣病を引き起こし、悪化させてしまいます。
さらに生活習慣病だけでなく、狭心症や心筋梗塞・様々な不整脈や、脳梗塞・脳出血といった心血管・脳血管疾患のリスクも高めることが知られています。
睡眠時無呼吸症候群の検査
- 簡易検査
- 初回受診時に携帯型検査装置をお持ち帰りいただき、ご自宅にて検査を行って頂きます。
検査装置は就寝時に装着し起床時に取り外します。指と鼻腔に2つのセンサーを取り付けるだけで6項目の測定(呼吸・酸素飽和度・いびき・脈拍数・体位・体動)が行えます。 - 精密検査
- 簡易検査の結果、必要と判断された方に精密検査を受けて頂きます。
「簡易検査と同じく就寝時に装着し起床時に取り外す」、といった流れですが、装着するセンサーが多く技術を要するため、入院で精密検査を行います。
連携する医療機関をご紹介させていただきますので、ご安心ください。
睡眠時無呼吸症候群の治療
治療法は検査結果や症状の程度、患者さんの希望に基づいて決定します。
当院では保険診療でCPAP療法(持続陽圧呼吸療法)という治療を提供しています。
CPAP治療とは顔に装着したマスクから鼻腔を通じて持続的に空気による陽圧を加え上気道の閉塞を防ぐことにより、無呼吸を取り除く治療法です。
治療を開始する際には業者の方から詳しい説明があり、円滑に治療を進めてまいります。
治療・検査でご不明な点などありましたら、当院までご連絡ください。